「生きることと共創デザイン」(間合い研第15回研究会参加レポート)

これは ギルドワークス Advent Calendar 2019 9日目の記事となります。

先日、「生きることと共創デザイン」をテーマにした 間合い研第15回研究会 に参加しました。

参加のきっかけ

登壇する南部美砂子さんのtwitterを前日にたまたま見かけて、サイトで以下の文面を見て興味が湧きました。

認知心理学を専門とする研究者が,同僚であるデザイナーの教育・研究の実践に徐々に巻き込まれ,ただそこにいることを肯定され,褒められ,アイデンティティを問い直し,ともに学び,社会構成主義的な視点から対話にもとづく集合的な達成を考えるに至るまでの道のりについて報告する.

私は、エンジニアとして仕事をする中で、長年UXデザイン/人間中心デザインの領域を学んできました。
隣接領域ではあるものの、狭間の世界で生きることで、フラフラとしているように見られるな、と思うことがあります。

そんな中で、ある種デザインを外巻きに見ていた南部さんの言葉を聞いてみたい、と思ったことが、参加のキッカケでした。

「「デザインする」という生き方:実践、研究、学びの重なる場で」(原田泰さん)

情報デザインの研究・教育を担うデザイン実践者の葛藤を報告する。デザイナーの使命は「アウェイ」で起こる「困った」にわざわざ乗り込んでいって、人知れず結果を出すこと、とも言える。この構造を「旅するデザイン」と名付けた。現場が専門的・形式的になればなるほど、デザイナーのよそ者感は増し、その活動は理解されない。大学教員という立場で社会デザイン実践を行う1人のデザイナーのこれまでの「旅」を、コミュニティの中で「デザインすること」の意味づけの変化という視点から語ってみる。

原田さんの話をちゃんと聞いたのは、今回が初めてだったのですが、デザイナーや教員といった立場から、デザインやコミュニティを見つめる目線が優しく、とても学びになりました。
これは、いわゆる「実践共同体」に類するものだと感じました。

「居ると学ぶ:デザインの実践に巻き込まれてみたら」(南部美砂子さん)

認知心理学を専門とする研究者が,同僚であるデザイナーの教育・研究の実践に徐々に巻き込まれ,ただそこにいることを肯定され,褒められ,アイデンティティを問い直し,ともに学び,社会構成主義的な視点から対話にもとづく集合的な達成を考えるに至るまでの道のりについて報告する.

当初の期待を上回る内容でした。
南部さんのオフレコ話を含むため、詳細はここに書けませんが、トピックだけ記載したいと思います。

越境論

ギルドワークスの価値観の中に「越境」がありますが、「越境論」という書籍からの抜粋がありました。
無相関的越境、包摂的越境、共創的越境というモデルがあるそうで、私が志向するのは言わずもがな共創的越境です。
しかし、一方で異質な視点を切り捨てて自分の視点を相手に押し付けようとする包摂的越境もあると知ったのは新鮮でした。

中動態

能動態・受動態以外に「中動態」というものがある、といったことを知ることができたのが学びでした。


難しいのですが、「する/される」・「自発/強制」・「能動/受動」の外側にあるもので、「意志」の有無を問わない態であると認識しました。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51348

まとめ

今回は参加イベントレポートとして、自分の気になったトピックを書いてみました。

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