株式会社 クラフル様:「Craful」の企画支援・iOSアプリ開発

  • #受託開発
  • #UIデザイン

株式会社 クラフル

craful_logo株式会社クラフル
“クラフル(Craful)”は”Craft”と”Colorful”を合わせた造語です。ハンドメイドのアイデアを共有するiOSアプリ「Craful」をはじめ、ハンドメイドで日々をもっと明るくするためのサービスを提供しています。
受賞歴:MVPアワード大賞
Microsoft ベンチャー支援プログラム BizSpark Plus 採用

限られたリソースでどのようにして何を作るか

DIY、ハンドメイド、といった「手作り」は、日本だけでなく海外でも長らく親しまれてきましたが、ここ最近は、手作り品を売買する多くのウェブサービスやスマートフォンアプリを見かけるようになりました。
株式会社クラフルの代表取締役社長・大野 拓海氏は、ハンドメイドの「売買」ではなく、「アイデア」に注目し、あるひとつのハンドメイドが生まれるに至ったアイデア、ストーリーに互いが共感し、共有することを目指したプラットフォームを作りたいと考えていました。
このようなプラットフォーム化のアイデアはあったものの、サービスとしてどのように実現したらよいのか、また、これまでにないサービスのため、ユーザーに受け入れられるかどうかが確かめられていない、という課題がありました。さらに、スタートアップならではのスピード感から、資金と時間というリソースが限られていました。

こうした状況の中で、「何を作るのか」という企画支援と、「どうやって作るのか」という開発の双方の視点を持ち合わせているギルドワークスに企画および開発の依頼がありました。

takumi_ohno株式会社クラフル 代表取締役社長・大野 拓海氏
クラフルは事業構想などは固まっていたものの、会社設立した直後ということもありチーム内にエンジニアがいない状態でサービスとして具現化できない状態でした。
また、私たちはスタートアップで限られたリソースの中で、スピードを持って開発する必要があったということもあり、外注先というよりワンチームのメンバーとして一緒に動いてくれるギルドワークスに「Craful」のMVP開発の依頼をしました。
USMなどを一緒に作成することで、世界観・価値観を共有しながら最初のプロダクトに必要な最低限必要な機能を洗い出せ、スピード感をもって開発・リリースすることができました。

仮説と検証を繰り返しながらサービスを拡大させる

「Craful」はこれまで市場になかった構想のため、仕様をしっかり固めてから作る、というよりは、仮説と検証を重ねつつ、ユーザーの反応を見ながらサービスを大きくしていくような作り方がマッチするのではないかとクラフル社の大野氏は考えていました。
この仮説と検証を繰り返していくサービス開発のスタイルは、ギルドワークスの得意とするところでした。

限られたリソースでどのようにして何を作るか

まずは、企画支援として、ハンドメイドの「アイデア」を共有するプラットフォームを実現するために、機能として「何を作るべきか」を見立てました。

ユーザーに価値を届けるためのシナリオを見立てる
craful_USM
ユーザーが実際に「Craful」というプラットフォームを利用するとして、機能として何が必要なのか、どのような使いかたをしてもらえば「Craful」の価値が届けられるのかを、「ユーザーストーリーマッピング」を用いることで明確化しました。
これにより、サービスを利用する時のユーザーの全体のシナリオが整理づけられ、メインとなる機能が抽出され、優先度がつけられました。当初はウェブサイトでの展開の構想もありましたが、サービスの価値と、その価値をユーザーにどう届けるかの見立てを改めて行い、「Craful」はiOSアプリとして開発することになりました。


インタビューによりPSFitを確認
craful_Map
ユーザーストーリーマッピングによりプラットフォームの全体像が明確になったため、想定されるターゲットユーザーに、このプラットフォームを利用したいかどうか、どんな価値を感じるか、インタビューを行いました。
サービス企画の際には、「ユーザーが使ってくれるのかどうか」を見定めることが重要です。市場に投下してから、実はユーザーの望んでいない機能を実装していた、というのはよくあることです。このインタビューにより、「Craful」がiOSアプリとして、十分にユーザーに受け入れられることが確かめられました。


限られた時間で「どうやって作るか」

よりよくするためのアイデアを週1回の定例ミーティングで練りながらの開発
ギルドワークスの開発は、ソースコードをただ納品するだけの受託開発ではありません。そのため、プロジェクトにもっとも最適で、もっともコミットできるメンバーを全国から選び出し、チームとして編成します。
「Craful」の開発チームメンバーは、サーバーサイド開発:仙台、デザイン制作:東京、iOS開発:愛媛、プロジェクトマネジメント:京都、と、ほぼ全国に散らばっていますが、限られた時間で見立てられた要件をできるだけスムーズに開発できるよう、チームマネジメントにいくつもの工夫を行いました。
Slack、Skype、Basecampといったツールを用いてオンラインながらも頻繁なやりとりを行い、開発チームも週次で定例ミーティングを持ち、その週の「ふりかえり」を行いました。また、毎朝、全員がテキストで「昨日やったこと、今日やること、困っていること」を投稿し、リモートゆえに状況が見えなくなること、誰かが困っているのを見逃さないことを心がけていました。
特筆すべきは、こうした開発チームにとどまるとりくみだけでなく、全メンバーがクラフル社の事業の概況なども含めて把握し、日々移り変わる状況を見ながら開発を行ったことです。これにより、サービスに対するさらなるコミットメントが生まれました。

Iteration

「Craful」の開発は、1週間のスプリントごとに関係者レビューをもつイテレーション開発を採用しました。デモとレビューの場である、週1回のクラフル社もまじえた定例会議では、もちろん全員がSkype参加ながら、開発中のアプリに対してのフィードバックをうけ、また問題については解決策や打開策を返しつつ、全員でサービスをよりよくするためのアイデアを練りながら進めていきました。

iOSアプリ「Craful」、2015年10月にローンチ

craful_img
iOSアプリ「Craful」は2015年10月にローンチしました。ローンチ後の反響は大きく、日経新聞(全国版)に掲載されるなど、注目を集めています。

本アプリの開発においては、クラフル社と企画段階からしっかり取り組むことで、サービスの価値を共有し、機能としては最小限に削りながらも、コアコンセプトがずれることなく、企画からアプリケーションの開発までつなげることができました。
現在も、ユーザーが本当に求めているのか、価値を感じてくれるのかの仮説と検証を重ねながら、「Craful」はサービスを拡大しつづけています。

Craful iOSアプリ:AppStore


プロジェクトを担当して

前川 博志担当:前川 博志

「Craful」の開発を一緒に進めていて、本当にワクワクします。
大野さんには、機能の削りこみや1週間単位でのレビューなど、多くのことをお願いしていますが、自分ごととして受け止め、本気の返答をいただくので、開発側も奮い立たされています。
iOSアプリはリリースしましたが、まだまだ挑戦の途中、これからも一緒にバリバリ「Craful」を形にしていきたいです!


この記事をシェア

こんなことでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。ギルドワークスのメンバーがお話をお聞きします。

  • 立ちあげたい事業があるが、本当に価値があるのかどうか自分で確信が持てない
  • 新規事業を立ち上げなければならなくなったが、潤沢な予算があるわけでもないのでどうしたらよいのかわからない
  • 企画が実現可能かどうか開発の視点を組み入れながら仮説検証したい
  • はじめてのことばかりで右も左もわからない
お問い合わせはこちらから