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株式会社インヴァランス

株式会社インヴァランス
『“ものづくり”と“価値づくり”を通じて、不動産の新たな可能性を創造する。』を企業理念に置き、自社ブランドの投資型マンション「CREVISTA」「LUXUDEAR」シリーズを主力商品として、入居需要の高い東京都内の投資型マンションによる資産形成のご提案を行います。投資型マンションの販売だけに特化するだけでなく、オーナー様に本当に価値ある不動産を所有していただくため、開発からご購入後のアフターフォローまでワンストップサービスをご提供いたしています。
## 外出先でも家電製品や照明機器を操作可能
株式会社インヴァランスは東京都内に投資型マンションを展開しています。投資型マンションとは、第三者に賃貸することで安定した家賃収入を得ることを目的とした資産運用のためのもの。一般的には比較的年齢層が高い男性向け商品が多いのですが、同社は20代から30代の男女をメインターゲットに据えています。初心者でも安心して投資できるようにコンサルティングは丁寧に行い、一人ひとりに合った無理のない投資プランを提案しています。投資計画が適正だからこそ、リピート率(既存オーナーが2件目3件目を購入する割合)は85.3%にも達します。
同社が昨年末から提供するアプリ『alyssa.(アリッサ)』には、「不動産投資をはじめようと考えているけど、どうしたら良いのか分からない」といった声や、「投資をはじめたけど投資状況を確認・相談したい」などの声を踏まえて、営業活動時間外でもサポートできるよう、ユーザーがアプリ内で学ぶことができたり、すぐに疑問が解消できたりと、さまざまなコンテンツや機能が搭載されています。
数あるコンテンツのなかでも特に注目を集めているのが入居者向けのホームコントローラー機能です。これは室内に備え付けられた家電製品を遠隔で操作できるというもの。外出先から施錠を確認したり、エアコンをオンオフしたり、快適な暮らしを演出します。
遠隔で操作できる家電製品は市場に増えていますが、製品ごとに、あるいはメーカーごとにアプリ等を設定する必要があります。ユーザーとしては異なるメーカーの機器も総合的に操作したいところですが、容易ではありません。また、戸建てや分譲マンションなどではホームコントローラー機能の導入事例が増えていますが、賃貸物件ではほとんど導入されていません。インヴァランスのホームコントローラー機能はそういった意味で非常に稀な存在のです。
開発においては本人認証の設計に最も配慮しました。この機能を使えば玄関のカギも操作できるため、徹底的にセキュリティを強化する必要があります。安全性を高めるためにワンタイムパスワードを発行するなどの手法も考えられますが、認証作業が複雑になるほど、入居者の利便性が低下してしまいます。
いろいろな認証方式を検討した結果、初回登録時にSMSを介して入居者名・電話番号・生年月日の3点を登録すれば、端末を変えない限り再登録の必要がない仕組みとしました。今後開発するインヴァランスの物件にもホームコントローラー設備を導入する予定です。
インヴァランス マネージャー 橘慶次さんよりコメント
ギルドワークスさんとは前職でもご一緒したことがあり、優れた開発会社だと思っています。一般的な開発会社だとアプリ開発そのものは頑張ってくれても、周辺のサポートは期待できません。しかし、当社にはアプリで実現したい世界観がありますから、それを達成するためには何が必要で何が不要なのか、誰の目線で作りこめばいいのか、使い勝手を良くするにはどうしたらいいのか、プロの助言や支援が欲しいのです。ギルドワークスさんはこういった周辺も含めて一緒に考えてくれます。今回は特にアプリの方向性が社内でも決まっていませんでしたので、最初から伴走していただけたのは大変有り難かったです。
## ユーザビリティの観点から大胆な設計変更
アプリ『alyssa.』はホームコントローラー機能だけでなく、これから不動産投資を始める人向けのコンテンツや、すでに投資型マンションを所有するオーナーのためのコンテンツが充実しています。『alyssa.(アリッサ)』とは神話の世界で叡智や知性を象徴する女性の名前。不動産投資に関心がある人に情報を提供し、その学びを支えるアシスタントのような存在でありたいとの思いから命名されました。
開発にあたっては不動産投資に対するネガティブな印象を払拭することを意識しました。ネガティブな印象とは「不動産は難しい」「仕組みが分かりにくい」「しつこい電話営業」「騙されそう」「とにかく胡散臭い」といったこと。インヴァランスでは普段からこのような印象を与えないように、商品開発はもちろんのこと、ホームページのコピーひとつにもこだわって発信しています。今回も写真やコピーなどの表現はすべてインヴァランス社内で決定し、ギルドワークスはそれを技術で実現する役割を担いました。
2016年末、アプリの部分公開が始まったタイミングで、ギルドワークスの上野はマーケティング担当の橘さんに「導線を見直しませんか」と提案しました。
この時点では、トップページに入居者向けの「Touch」、投資に関心がある人向けの「College」、オーナー向けの「Owner」という3つの入口がありました。入居者と、投資に関心がある層と、既存オーナーでは求める機能やコンテンツが異なるので、入口を分ける方がユーザーにとって便利だと考えたからです。しかし、ユーザー自身は自分の会員種別を意識しているわけではありませんし、入居者が投資情報を閲覧する可能性も十分にあります。トップページに「Touch」「College」「Owner」と並んでいるせいで、むしろどこをタップすれば必要な情報が得られるのか、わかりにくいかもしれないと、上野は考えたのです。
また、ほかのコンテンツに遷移しやすいように画面の上下にリンクのボタンを置いていましたが、情報量が多くなるほどに視線が分散し、むしろ使い勝手が悪くなるケースもあります。この点も改良が必要ではないかと考えました。
議論を重ねた結果、ユーザー自身が必要な情報にアクセスしやすいインターフェースを作るほうが、一人ひとりに最適な情報を届けられるとの結論に至り、大胆な設計変更を決断しました。
## 適正な投資環境を整えるために開発はまだまだ続く
2017年2月、新生『alyssa.』が正式にデビューしました。トップページは、コンテンツを敢えて分類せず、タイムラインで流れるように配置しました。また、コンテンツのイメージが伝わるスタイリッシュな写真を活用することで、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースとしました。こうしたデザインへのこだわりは、アプリ全体のイメージアップにもつながっています。
ほとんどのコンテンツは非会員でも閲覧できますが、会員になると限定セミナーの案内や新築物件情報が優先的に届き、セミナー予約や物件の資料請求までワンクリックで完了することが可能です。また、プロの投資家が語るコラムや、投資が初めての方向けのマネー系web小説など、アプリでしか読めない内容も掲載しています。スキマ時間を活用し、読み進めているうちに投資の概要が知らないうちに身につくように毎日更新しています。
インヴァランスではすでにこの先の世界に目を向けています。
「将来的には購入シミュレーションと運用シミュレーションを一体で行うアドバイザリーサービスをWeb上で展開したいと考えています。これを実現できれば、もっと投資判断が容易になりますし、ローンの設計や審査も簡便化されれば、究極的にはワンクリックでマンションが買える世界が実現するでしょう。適正な投資環境が整うことで、みんなが豊かになれる社会にしていきたいと思っています」(橘さん)
##プロジェクトを担当して
我々にご相談いただいた時点ではもっと大きな構想をお持ちでした。アドバイザリーサービスもそうですし、アプリだけでなくPC環境でのサービス提供も検討されていました。これから順次挑戦してく予定ですが、当社としてはまず、IoTの連携強化をご支援したいと考えています。ホームコントローラー機能はインヴァランス独自のサービスであり、商品力の高さは入居や物件購入を決定するモチベーションになり得ますから、連携を強化することで、より一層の魅力づくりをご支援できます。これからもインヴァランスの描く大きな世界観の実現に向けて伴走させていただきたいと思っています。
こんなことでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。ギルドワークスのメンバーがお話をお聞きします。
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