※注意:この記事は2015年7月10日に GuildWorks Blog で公開したエントリをリライトしたものです。
市谷です。
何気なく気づいたのですが、私たちがやっていることは 事業会社様の事業戦略の立案や実施を仮説検証のアプローチでお手伝いする こともあれば、 コード一行一行の書き方についてこだわりながらモノをつくる こともしています。私たちは「正しいものを正しくつくる」ことを旗印にしています。ゆえに、あまり強く意識していませんでしたが、自分たちがやっていることを別の言い方にすると 「事業戦略をコードの一行一行に行き渡らせる」 仕事をしているともいえます。
自分のこれまでのキャリアを振り返ってみても、この感覚は新しいです。その時々、どちらか一方に寄りながらやってきました。ギルドワークスでこの仕事ができているのはなぜか。ふりかえってみると、正しいものを正しくつくるとはどういうことなのか?をつきつめていくことで「そもそも何をつくるべきなのか」を作り手も考える、 「越境」 が必要であると気付いたことにあります。
さらには何をどうしたいのかという 相手(クライアントやユーザー)の思い に触れる、もっというと 思いを共にする 必要があった、そうあった方が 目的を捉まえたプロダクトができる 、そうあった方が 自分自身にとっても楽しくて仕方ない と感じたからです。そうあろうととしてきた結果、今の仕事の感覚を得られたのだと思います。
考えてみると、「事業戦略をコードの一行一行に行き渡らせる」というのは、その 事業に関わる関係者の思い 、その 企みに乗っかるユーザーからの思い 、それぞれの思いをコード一行一行に翻訳していき、ソフトウェアという形に仕立てるということになるわけです。
何の仕事をしていますか?と聞かれたときに皆さんは何と答えるでしょうか。もし、「人の思いをコードの一行一行に仕立てていく仕事です」と答えられるとしたら。私はこの仕事、粋に感じています。
この記事もどうですか?
-
普段の作業を少し楽にするコマンドラインツール
この記事は、 ギルドワークスアドベントカレンダー の記事です。 突然ですが、 プログラマの三大美徳 を皆さんご存知でしょうか? 怠惰・短気・傲慢 という、普通だと美徳ではいえないような性質を指します。その心は、ちょっとでも無駄な作業をなくし…
-
「正しいもの」を探すための「4つの道具」
市谷です。 ギルドワークスを立ち上げてから、事業会社様から新規事業や新規サービスの企画立ち上げ、企画から開発に繋げるためのプロセスについてご相談を受けることが多くなりました。 ※注意:この記事は2014年9月3日に GuildWorks B…
-
「ふりかえり」をもっとうまくやるためにふりかえる
クライアントの現場と共に、課題を解決し、あるべき姿に向かうために活動している 現場コーチ では、ほぼ必ず自分達チームのやり方を改善していくプロセスとして「 ふりかえり 」を導入しています。 ふりかえりのやり方は(まずは)オーソドックスにKP…