キャリアを考える際のロールモデルはどこで見つけるか?

「キャリアを考える」ということ

「この先、どうなりたいのか?そのためにどのようなスキルを身につけ、どのような経験を詰めばいいのか?」といった「自分のキャリアを考える」ということは、経験年数が少ない若手だけでなく、ベテランであっても必要なことです。むしろ色々な経験をしていたりするベテランだからこそ、「自分のキャリア」と向き合うことがより必要になるかもしれません。

ギルドワークスではキャリアを考える場として自分戦略 発見ラボというサービスを提供していました。(2018年10月19日更新)この「自分戦略 発見ラボ」では、キャリアを 自分戦略 と呼び、この先の自分の仕事を考えたいデベロッパーが気軽に相談できるサービスで、ギルドワークスのメンターと共に「これからの仕事」を考えていくものです。

また 未来のキャリアを考えよう!オフィスを出て、先輩の話を聞きに行こう というイベントも行い、キャリアを考えるきっかけとなる場を提供しています。

※参加ブログ: キャリアログミートアップに行ってきた。

「ロールモデル」をどこで見つけるか?

キャリアを考える時に「ロールモデルを見つけよう」という話がよく出てきます。ロールモデルとは、振る舞いや技術を模倣、学習する対象の人のことで、「自分もあの人のようになりたい」という背中を追いかける存在です。ロールモデルの存在はエンジニアの成長に必要不可欠ですが、そのロールモデルを社内だけで見つけようとするのはもったいないことだと思います。

ロールモデルを社内だけで探すと、そのロールモデルから導き出されるキャリアもある程度は社内に縛られるようになります。また社内に限らずロールモデルを広く求めるという行為は、それ自体が視野を広げることにもなり、キャリアを考える選択肢の多様性が高まります。

このように社外にも広くロールモデルを求めた上で、社内を改めて見渡すと新しい発見、出会いがあり、これまでは見えていなかったロールモデルの存在も見えて来ることもあります。これは社内「だけ」を見ていると気づかないことです。

多くの組織では「社内でロールモデルを見つけて、そのままとどまってもらい、組織の成長に貢献して欲しい」という方針が優先されることが多く、「ロールモデルを社内で見つけよう」というメッセージになりがちです(企業の存在理由から考えると仕方のないことです)。一方、エンジニア、ひとりの個人として自分自身のキャリアを考えると「ロールモデルを社内だけで見つける」という前提は良いかという点は考える必要があります。

ロールモデルを社内だけで見つけようとしていた場合に起こりえること

ロールモデルを社内だけで見つけようとしていた場合、その選択肢は狭く少なくなります(絶対数から考えると当たり前です)。もしかするとロールモデルがいないことも起き、またそれが長くなってしまう場合もあります。振る舞いや技術を模倣、学習する対象の人であるロールモデルがいないということは、エンジニアとしての成長する意欲を維持することも難しくなり、その成長スピードが鈍化することもありえます。選択範囲が狭いことでより自分にとって良さそうなロールモデルと出会えず、適切でないロールモデルを選んでしまう場合もあります。このような場合、結果的にキャリアをうまく築くことができず、モチベーションが維持できない状態になってしまうこともあります。

社内のロールモデルだけを見ていた場合、気がつくと社内事情、社内政治「だけ」に強くなり、エンジニアとしての市場価値が上がっていなかったということもありえます。

外でロールモデルを見つける方法

ロールモデルを見つけることは色々なやり方がありますが、まずは自分の興味範囲、「こうなりたいな」と思う姿に関するキーワードで情報発信をしているブログやSNSのアカウント、GitHubのリポジトリを見つけることから始めます。

このようにロールモデルの候補を見つけた後は、ブログやSNSから発信される情報をキャッチしつつ、より詳しく聞いてみたいと感じれば実際にコンタクトを取ってみると良いと思います。いきなりコンタクトを取るなんて難しいという思う場合、まずはSNS上でリプライやメンションするなどして関係性を作ってみてもいいでしょう。またその人がカンファレンスや勉強会などで登壇するのであれば、参加して生の声を聞いてみるというのもいいでしょう。その時には、できれば聞くだけでなく、きっかけを得て、深い話ができていく関係性の一歩ができるとなお良いかと思います。

こうすることで、まずはキャリアを考える時に指針でき、振る舞いや技術を模倣、学習する対象となるロールモデルを見つけることができます。

関係性の一歩ができた後にどのようにロールモデルとして接していくかなどはまたの機会に書こうと思います。

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